古代エジプトについてのこの5回目のドキュメンタリーにおいて、この素晴らしく、また謎めいた文明の、ファラオ以前の歴史および起源を掘り下げていく。
メネス-ナルメルとして知られる最初の公式のファラオが出現したのは紀元前3000年だが、古代エジプト人は、自分達の文明のことを、知られているファラオの王朝の何千年も前にエジプトに存在した神聖な存在に直接由来する遺産だとみなしていた。象形文字で記され、ラムセス2世の時代に遡るトリノ・パピルスないし王名表は、エジプトの地を治めた全てのファラオのリストである。
別の古代の情報源は、それぞれの神が数百年間統治し、合計で23,200年に及んだ神々の系譜と、後に13,400年間統治した『ホルスの側近達』と呼ばれる『シェムス・ホル』のリストについて語っている。シェムス・ホルは、全盛期にある驚くべき文明が出現したファラオの王朝の創始者であり、現在まで残されている巨大な神殿を建築した者達であった。
では、メンフィスの宇宙創成論により、エジプト人にとっての創造主デミウルゴスとみなされるプタハ神については、何が言えるだろうか?この神はセクメト女神の夫でネフェルトゥムの父であり、物質を創造し、変換する能力ゆえに、魔術と錬金術の神とみなされていた。
また、太陽神ラーの息子で叡知と知識の神トートについても、原初の時代より創造と大いに関連している。また創造の神話において、他の女神達よりもひときわ際立っている女神が、マアトである。マアトの誕生は、宇宙が調和して機能することを可能にした。
その全てやさらに多くのことは、当時としては極めて進んでいたその偉大な業績や知識が今なお私達の称賛と驚嘆を呼び起こし、そして探究し、答えを探し続けるよう誘う文明を築くことに貢献した。